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社格(旧社格)とは
現在では無くなってしまいましたが、社格とは神社の格式のことで、古来より近代に至るまで、時代時代で様々な分類がなされてきました。その神社の歴史的な位置づけとして重要なものとなっています。
神社の由緒を見るにつけても、旧社格などという風に随所に記載があるのはそれだけ社格制度が重要であった表れでしょう。
日本神社では主に中世以降の社格制度について、実際の神社を分類しています。
一宮
一宮はその国で最も有力な神社とされます。 新任の国司が赴任した際に神拝といって国内の神社を巡拝しなければならなかった決まりがありました。 最も有力な神社を一宮と呼び、一番初めに参拝し、国によっては二宮、三宮も存在します。 明確な規定はなかったようで、盛衰により時代によって変化してきたようです。平安時代後期より地方から始まり、やがて畿内でも定められていきました。
総社
新任の国司の神拝の際、任国内の神社を巡拝してまわるのを省略する為に、国府の近くに神社をまとめて合祀したものを総社といいます。
二十二社
天変地異の時などに朝廷から特別の奉幣を受けた有力神社を指して二十二社と言います。
近代社格制度
明治維新以降、『延喜式』にならって、新たに神社を等級化した制度です。等級に関しては以下のようになっています。第二次世界大戦後にGHQにより廃止されました。
その他の社格
護国神社
国家のために殉難した人の霊(英霊)を祀るための神社を指します。 その中でも府県社に相当する内務大臣指定護国神社と、村社に相当する指定外護国神社とに分けられました。
勅祭社
祭礼の際に天皇により勅使が遣わされる神社のことを指します。
東京十社
明治元年に明治天皇が東京近郊の主だった神社を准勅祭社と定めた12社のうち、十社を指します。